今月の言葉は

 「むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、
  ふかいことをおもしろく、おもしろいことをまじめに、
  まじめなことをゆかいに、
  そしてゆかいなことはあくまでゆかいに」
                    井上ひさし  
です。

5月になりました。
初夏の陽気に誘われて、お出かけしたい季節になりましたね。

さて、今月は日本を代表する小説家・劇作家・放送作家である
井上ひさしさんの言葉からです。

人に理解をしてもらうことはとても大切で、
それでいてとても難しいことです。

お釈迦さまは、人に真理を説法する時に、
「方便(人を真実の教えに導くため、仮にとる便宜的な手段)」や
「応病与薬(医者が患者の病気にあった薬を与えること)」を
うまく使っていたといいます。

人によって受け取る解釈はバラバラなので、
どのように伝えるかは難しいのでしょう。

そこで井上ひさしさんは、この言葉のような
一つの指針を持っていたのだと思います。
その中でも、最後の「ゆかいなことはあくまでゆかいに」
という箇所が私は大好きです。
やはり、人は楽しむことが好きであり、
それを求めているのだと改めて感じました。
ユーモアをもって、大切なことを人に伝えられたら素敵ですね!