今月の言葉は
「収穫の秋 心の実りは思いやり」
です。
9月になりました。
残暑がかなり厳しいですが、何とか乗り切りましょう。
さて今月の言葉です。
秋は実りの季節です。田んぼには稲が黄金色に輝き、
畑では野菜や果物が収穫を迎えます。
しかし近年は、夏の厳しい暑さや天候不順のために、
お米や野菜の収穫が難しくなり、
値段が高くなることも増えてきました。
改めて、毎日の食卓に並ぶ一つ一つの食べ物が、
多くの人の努力と自然の恵みに支えられていることに気づかされます。
まさに「おかげさま」でいただいている実りです。
人の心にも「実り」があります。
それは知識や技術だけでなく、人と人との関わりの中で
育まれる優しさや思いやりです。
誰かに支えられ、助けられながら過ごす中で、
感謝の気持ちが生まれ、やがて相手を大切に思う心へと
実っていきます。
私も僧侶になって20年近くなりますが、様々な方に
支えられ助けられ、たくさんの実りをいただくことができました。
また、もしかしたら誰かの役に立つことができたかもしれません。
こうした人と人を繋ぐきっかけが、思いやりなのかもしれませんね。
収穫の秋に自然の実りをいただけるありがたさを思うとき、
私たちの暮らしを支えている「心の実り」にも目を向けたいものですね。
形としては見えませんが、思いやりは人と人との間に温かさを生み、
日々をやさしく照らしてくれます。