今月の言葉は

 「雪のうちに 仏のみ名(な)をとなうれば 
  つもれる罪ぞ やがて消えぬる」
               法然上人
です。

  ※「み名(な)」…御名。「み」は、相手を敬って言うときにつける
    言葉で、「尊いお名前」という意味になります。

2月になりました。寒い季節です。雪が降るかもしれませんね。
しんしんと降る雪は、音もなくあたりを白く包み込みます。
積もった雪を見ると、きれいだなと思う一方で、
寒さや不便さも感じますね。
今月の言葉は、法然上人がそんな雪の情景に、
私たちの心のあり方を重ねて詠まれたお歌です。

ここでいう「仏のみ名(な)をとなえる」とは、
難しい修行をすることではなく、
ただ「南無阿弥陀仏」と阿弥陀様を思い、口にすることです。

私たちは生きている中で、
知らず知らずのうちに誰かを傷つけてしまったり、
後悔や反省を心に積み重ねてしまったりしています。
それは、気づかぬうちに積もる雪のようなものかもしれません。

しかし法然上人は、そんな私たちでも、阿弥陀様のみ名をとなえ、
「助けてください」「お任せします」と心を向けるなら、
その雪はやがて溶けていくのだと教えてくださいました。

阿弥陀様は、立派な人だけを救うのではありません。
弱さを抱え、迷いながら生きる私たち一人ひとりを、
そのまま受けとめてくださる存在です。
寒い雪の日に、暖かな灯りにほっとするように、
「南無阿弥陀仏」と口にすることで、
心が少し軽くなることでしょう。

このお歌は、迷いながら歩く私たちに、
「そのままのあなたで大丈夫だよ。」と、
そっと寄り添ってくれていますね。